就労継続支援B型とは?きのこ栽培の取り組みと運営のポイント

2026/04/13

コラム

就労継続支援B型は、福祉と事業性の両立が求められるサービスです。
開業を考えるときは、制度の内容だけでなく、どのような作業を取り入れるかまで考えることが大切です。
なかでも、きのこ栽培はB型事業所と相性のよい取り組みとして注目されています。作業を細かく分けやすく、どんな人でも特性に合わせて役割を持ちやすいためです。

この記事では、就労継続支援B型の基本を踏まえながら、きのこ栽培を取り入れるメリットと、運営・収益化のポイントを整理して解説します。

就労継続支援B型の基本


就労継続支援B型は、一般企業で働くことが難しい方に対して、作業の機会や日中活動の場を提供する福祉サービスです。
対象となるのは、年齢や体調、障がい特性などの理由から、雇用契約に基づく就労が難しい方です。

利用者は事業所に通いながら軽作業や生産活動に取り組み、その対価として給料ではなく工賃を受け取ります。
これは、B型事業所では雇用契約を結ばないため、労働基準法上の賃金ではなく、生産活動の成果に応じた「工賃」として支払われる仕組みになっているためです。

A型と異なり雇用契約を結ばないため、体調や状況に合わせて無理のない形で利用しやすい点が特徴です。
また、事業所の開設には、職員配置や設備に関する基準を満たす必要があります。生活支援員や職業指導員を配置し、相談室や作業室なども整える必要があるため、作業の場であると同時に、福祉サービスとしての体制づくりも欠かせません。

就労継続支援B型できのこ栽培を行うメリット


きのこ栽培は、作業内容を分けやすく、就労継続支援B型の取り組みとして参入しやすい分野です。
たとえば、菌床の管理、収穫、選別、袋詰め、清掃などに工程を分けることができ、利用者ごとに担当を決めやすく、職員も支援しやすくなります。

また、おがくずを使ったきのこの菌床栽培であれば、工場やハウスなどの屋内での管理が可能なため、天候の影響を受けにくく、周年栽培が可能です。安定した生産が見込める点も強みといえます。
さらに、椎茸などは需要が高く、直売所や飲食店などの販売先を考えやすいことから、収益化につなげやすい種類です。

きのこ栽培を取り入れるときの運営ポイント


きのこ栽培を事業所で行う際は、栽培だけでなく「販売」まで考えることが重要です。
工賃は生産活動の収入から支払うため、販路設計が不十分だと事業として続けにくくなります。直売所、飲食店、地域販売など、売り先を意識して進めることが大切です。

あわせて、設備計画や初期費用の見積もりも欠かせません。きのこの菌床栽培では、栽培棚、換気用の空調機器、加湿器、温湿度管理システム、資材置き場などが必要になります。福祉事業所として必要な設備に加えて、栽培に必要な設備も考える必要があるため、最初から大きく始めるのではなく、無理のない規模で始めて、運営に合わせて広げる進め方が現実的です。

就労継続支援B型は、一般就労が難しい方に働く場を提供する福祉サービスです。
事業所の開設には、職員配置や設備などの基準を満たす必要があります。そのうえで、工賃につながる作業内容をどう設計するかが、運営の安定につながります。

きのこ栽培は、作業分担のしやすさや周年栽培による安定性から、B型事業所と相性の良い取り組みです。開業や起業を検討している企業担当者にとって、比較的導入しやすい選択肢の一つといえるでしょう。

最適な機材のご提案や資料をご希望の際は、お気軽にお問い合わせください。

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