Iot技術を使ったセキュリティ対策~事例と対策~

2024/04/08

ODM基板開発

IoTの技術を活用することで、これまで難しかった様々なセキュリティ対策を行なうことが可能になりました。この記事ではIoT技術を使ったセキュリティ対策について、事例を紹介しながら解説していきます。

IoTとは?


IoT(Internet Of Things)とは、モノとインターネットが繋がることです。例えば、家電製品とネットが繋がることで、外出先から電源のオン・オフをしたり、ロボット掃除機の操作をするなど、離れた場所からでもスマートフォンを使って稼働状態を確かめたり、操作をすることが可能になります。このようにモノとインターネットが連結することで、より便利になる技術がIoTです。
そして、このIoTネットワークに接続する機器が「IoTデバイス」と呼ばれるスマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどです。取得した情報はゲートウェイなどを介し、インターネット上に情報をアップロードします。

総務省が平成28年に公開した「IoTセキュリティガイドライン」によるIoTの導入メリットは以下の通りです。
・迅速かつ正確な情報収集が可能となる
・異なる分野のものが相互に連携できる
・新しい形のサービスが提供できる

IoT技術を使ったセキュリティ対策の事例

IoT技術を活かしたセキュリティ対策の事例には様々なものがあります。ここからはその事例を紹介していきます。

◆ドアのカギをIoT化「スマートロック」


一番身近な事例はスマートロック(スマートキー)です。ドアのカギをIoT化することで盗難や侵入のリスクを低下させます。家や車のセキュリティ対策として普及しつつあるため、すでに生活の中に取り入れている方もいらっしゃるかもしれません。ホテルや民泊での使用も増えています。
スマートロックは、BluetoothやWi-Fiを使ってスマートフォンとペアリングすることで、ドアの開け閉めができるシステムです。鍵の紛失や閉め忘れの心配がなく、ピッキング被害を防ぐことも可能です。 (※車のスマートキーは、リレーアタックによる被害を防げないため電波が遮断できるケースに入れる、玄関付近などに鍵を置かないなど注意が必要です。)
外出先から人の出入りを記録できる機種を使えば、子供の帰宅状況を知ることができるため、離れた場所から見守ることもできます。

◆従業員の入退出を顔認証で管理


現場での採用が増えつつある顔認証システムもセキュリティ対策に効果的です。
ある工場では、今まで従業員の入退出管理にICカードを使っていましたが、ICカードの紛失やカードの貸し借りによるセキュリティ低下、不正利用による不審者の侵入リスクがありました。そこで、出入口にカメラを設置し、顔認証で登録されている人だけが出入りできるようにしたところ、先のリスクが低減しました。また、顔認証と同時に表面温度を検温できるシステムを使うことで、検温担当のスタッフの配置をする必要がなく、非接触で検温ができるようになりました。
他にも顔認証は、誰がどこで作業をしているかチェックすることもできるため、有資格者が検査を行っていることを確実に証明することができます。高性能の顔認証システムは、マスクをつけていても認証可能です。(NECソリューションイノベータ,製造業の顔認証活用例より)


IoTデバイスを使うことでセキュリティ保護に必要な人的・時間的コストを削減できます。導入を検討する際は、様々な事例を参考に自社でどのように活用できそうか考えておく必要があります。セキュリティ対策のためにIoT技術を上手に活用してみてください。

ニッポーはクラウドサービスとIoT技術を用いたセキュリティ対策として遠隔監視を用いた開発を行うことが可能です。より詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。

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