なめこ栽培を始めるために必要な機材と栽培のポイント

2022/04/14

きのこ栽培システム

なめこは、ツルツルとした食感のぬめりが特徴のきのこです。このぬめりには、たんぱく質や食物繊維などが豊富に含まれていて、腸内環境を改善する効果があると言われています。最近では、栽培キットが市販されていて、家庭でなめこ栽培を楽しむ方もいます。

なめこの栽培には、原木栽培と菌床栽培の2種類の方法があります。今回は、なめこの菌床栽培を始める際の、ポイントや必要な機材について紹介します。

なめこの菌床栽培


なめこの菌床栽培は、温度と湿度などの条件を整えれば、栽培することが可能です。なめこを菌床栽培しているほとんどの生産者は、温度と湿度が管理しやすい施設の中で栽培しています。ここからは、なめこの菌床栽培の流れやポイントを解説します。


①なめこ栽培の条件

なめこの発生や生育に適した温度は、次の通りです。
▶発生適温:5~15℃、生育適温:12~17℃
品種によって適温や発生する条件が異なります。最近では、品種改良によって様々な品種が登場しているため、種菌を購入する際は商品情報を確認しましょう。



②なめこの栽培の流れ

なめこの菌床栽培は、次のような流れで行われます。
▶原料の加工・殺菌→接種→培養→発生・収穫


■原料の加工・殺菌

オガクズや木材チップに、きのこ栽培用の栄養剤、米ぬかなどを混ぜ合わせます。混ぜ合わせたものを容器に詰めて、原料の中にいる雑菌を無くすために殺菌窯で殺菌します。



■接種

出来上がったブロックに、なめこの菌を接種します。



■培養

なめこの菌糸を菌床に活着させるため培養します。品種によりますが温度を15~22℃の一定に保った培養室で、60~80日前後培養します。



■発生、収穫

接種後、およそ70~100日でなめこが発生します。なめこを発生させるには、温度や湿度など環境を整えることが大切です。

なめこの菌床栽培の注意点


なめこの菌床栽培では、次のような病害虫が発生することがあります。
●害虫:ハエ類、ナメクジ類
●害菌:アオカビやクロカビなど菌糸類、細菌類、変形菌類など

これらの病害虫を予防するには、外からの侵入を防ぐことと、こまめに温度や湿度を管理することが大切です。



なめこの施設栽培に必要な機材


なめこの菌床栽培は、温度や湿度を適切に保つことで安定的に周年収穫が可能です。施設でなめこの菌床栽培を始めるには、一般的には、次のような機材が使われます。

■空調機

…温度を管理するための装置


■加湿器

…高湿度の環境をつくる装置


■散水注水装置

…発生工程で菌床に水を与えるための装置


■ミキサー

…菌床の材料になるオガ粉に栄養体に加えて混ぜ合わせる装置


■充填機

…ミキサーで混ぜ合わせた培地を袋に充填する装置


■殺菌釜

…種菌を植える前の菌床を蒸気で殺菌するための装置


■接種機

…菌床に種菌を植えるための装置


弊社では、なめこの栽培に欠かせない温度・湿度・照明コントローラを始めとした各種機器を開発・製造・販売しております。お気軽にお問合せください。


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