原木栽培と菌床栽培の違いとは?コストや設備・栽培方法を比較

2021/09/17

きのこ栽培システム

近年新規事業として注目を集めている、きのこの人工栽培。ここではきのこ栽培の2つの方法である、原木栽培と菌床栽培の栽培方法や設備の違いについてご紹介します。

きのこの人工栽培について


しいたけなどの食用のきのこ栽培の方法は、原木栽培と菌床栽培の2種類あります。栽培できるきのこは、しいたけ、なめこ、ヒラタケ、舞茸、ぶなしめじ、えのき、タモギタケなど、現在20種類ほど栽培されています。 これまでのきのこ栽培は、原木へ種菌を植え付ける原木栽培で行われていました。しかし、設備の開発が進み、近年は空調管理された施設での菌床栽培が増加しています。

原木栽培と菌床栽培の違い

原木栽培と菌床栽培では、栽培方法も使用する設備も違います。ここでは、2つの違いを、お伝えします。



原木栽培とは


原木栽培では、手作業できのこの種菌をクヌギやコナラなどの原木に植え付け、林の中など自然に近い状態で育てる方法です。



◆栽培方法

伐採した原木に穴をあけ、菌種を植えつけ、林などの自然環境できのこを発生させます。菌を植え付けた後の原木は、全体に菌を行き渡らせるために「伏せ込み」という方法での培養期間が1年半ほど必要です。伏せ込みは、直射日光が当たらない場所で雨が十分あたる場所など一定の条件が必要になります。収穫は1年に1~2回です。



◆必要な設備や費用

原木栽培で必要になる主な設備や費用は、次のものです。
・種菌や原木の仕入れ費用
・栽培に適した場所の確保


原木栽培では、栽培の場所の選定も重要になります。直射日光が当たらず雨に当たりやすいきのこ栽培に適した場所を用意することが大切です。天候により収穫量が左右されやすいことと、すべて手作業で行うため人件費が課題となりますが、設備が少なく事業開始時の初期費用が抑えられます。



菌床栽培とは


おがくずにフスマなどの栄養源を加えた培地に種菌を植え付け、温度湿度の管理ができる空調された施設で栽培する方法です。 作業の機械化がしやすく、天候の影響を受けにくいので、多くの収穫が見込めます。

◆栽培方法

おがくずにフスマや米ヌカなどの栄養源を混ぜた原料で培地を作り、菌を植え付けます。育成には温度や湿度、CO2濃度の調整が必要ですが、専用の設備で管理が可能です。通常収穫まで5~20週ほどで収穫することができます。



◆必要な設備や費用

菌床栽培で必要になる主な設備や費用は、次のものです。(※菌床を購入してくる場合)
・菌床の仕入れ費用
・温度、湿度、CO₂濃度など管理できる栽培施設


菌床栽培を始めるには、栽培のための設備を揃えることが必要です。



新規事業としてのきのこ栽培


農業への事業参入を考えたとき、きのこの栽培は比較的小規模から始めることができ、参入しやすい分野です。中でも菌床栽培は、機械による管理で安定した生産量を確保できることで注目を集めています。菌床栽培で課題となるのは、初期投資の金額や設備の場所の確保です。 初期投資を抑え手軽に始めたい場合は、海上コンテナを利用したコンテナ栽培も普及しはじめ、試験的に取り組む企業も増えています。

きのこの菌床栽培は、栽培システムが確立されているため、安定した収穫が可能です。長期的な見通しでき事業計画が立てやすいので、新規事業として検討してみるのはいかがでしょうか。


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